Konica Auto S Konishiroku Hexanon 47mm F1.9の仕様、分解

レンズ:Konishiroku HEXANON 47mm F1.9

シャッター速度:B、1~1/500秒

重量:約750g

電池:MR9(H-D)型水銀電池

値段:19500円

発売年:1963年

がっちり、しっかり800g弱という重さのある、F1.9という良いレンズを備えた一眼レフになりそうな、原形のようなカメラです。

1960年代に生産されたカメラですが、信じられないくらいに高機能だと思います。

フィルムさえ克服してしまえばこういうお宝がたくさん転がっているのが国内市場です。フィルムが現役の場所へ行けば、どれだけの価値をタダ同然で 取引しているかが悔やまれます。

時代と値段を考えると、今で言えば20万円くらいではないでしょうか?その当時の上位機種だと言えそうです。これだけお金をかけるのですから、いいものでなければ困ります。間違いなく、いいものでしょう。今のコンデジよりは高価なわけで、それだけの価値があるかと思います。

造りは最上に近い部類の金属です。金属をここまでふんだんに使っているという今ではありえない作り+革張り+革ケース、これを実現するのは今では難しいでしょう。

レンズも力を入れています。当然のようにいいものです。

CdS+ボタン電池式で、マニュアルもできるようです。

この電池がないとシャッターが切れない方式のカメラ結構あり、マニュアルモードに切り替えられないと苦労します。

カメラは安くとも、ボタン電池やアダプターばかり揃えていたら、そっちのほうで浪費します。

ライカコピーでない国産RF機で最高峰に近いカッコよさを誇ると思います。

ただし、電池室の蓋だけ、なぜか、なぜか、試作品みたいな安いプラスチック(セルロイド)です。

この銀色の状態からして全部金属です。

文字のフォントがいいですね。

レンズ部は似たようなものがありますが、フードが内蔵です。
裏蓋です。

格子模様をこれだけ贅沢にあしらった革張りです。

これだけで高級バックのようです。

このMADE IN JAPANがカッコイイです。
本当に傷がなく綺麗な個体でした。

ただ、動かないんです!

本格的な修理に出すほどのことはなく、新たに探したほうが実に安上がりです。治すのはこじれていると苦戦しそうです。

コンパクトカメラがフルサイズカメラ?

コニカに限らず、この1960年頃にはCOMPACT35、コンパクトカメラなどと表記されているカメラが多数あります。それは今まで中判が一般的で二眼レフや蛇腹カメラが主流だったのが、35mmの中判を半分に縦横切ったようなコンパクトな大きさのフィルムで撮影するという方式が登場したからでした。ライカが始めたのですが。

そのため、本来よりもコンパクトなフィルムフォーマットだったのですが、中判よりもメジャーな存在になりました。

今では、コンパクトカメラのフィルムフォーマットがフル・サイズなんて言われています。じゃあ、フルっていう以上、もうこれ以上大きな撮像素子は出ないのでしょう。と想像させます。

つまり、デジタルでいう、APS-C機とフル・サイズ機ということを考えてみると、同じことが言えると思います。メーカーは価格からも、頑張ってAPS-Cを買ってから、フル・サイズを買ってもらってレンズ一式買い換えるということを望んでいたのですが、そういうことにはならず、APS-Cで充分だということになった感じがあります。

なんだかそれに似ています。コンパクトだったはずのAPS-Cサイズが現在の主流です。コンパクトという名称は切り替えてほしいものです。とにかく、APS-Cでもフィルムのフル・サイズに劣るということはなく、むしろ高精細です。デジタルの撮像素子とフィルムの大きさを比較しても何の意味もありません。

全く違うモノなんですから。いくら巨大なフィルムで撮影しても、スキャナーについた小さな撮像素子のCCDでスキャンしていくわけですから、もはや、比べることに何の意味も無い気がします。

Konica Auto Sの軍艦部の分解

軍艦部の分解は中古レンジファインダーカメラには最重要のメンテナンスです。

ファインダーが汚れていたらそれだけで台無しです。

また、年代物のファインダーは内側からホコリ、チリだらけになっていますので分解は必須作業です。

お決まりのような構造なのですが、このKONICAはレバーの上部の蓋がネジになっています。

ゴム手袋は何にでも使えます。

こうやってとります。
最後はラジオペンチで。
このネジは外す必要はありません。

Konica Auto Sの底面部の分解

Konica Auto Sのレンズ前面部の分解

この前の段階では、レンズの銘板を外しています。
ゴム手袋の裏側から風邪薬の瓶の蓋を押し当てて回すと簡単にとれました。

このネジがストッパーになっていて、欠けている方をナミナミの方に向けてナミナミのリングを回すという仕組みです。

もはや、知恵の輪、寄木細工のようです。
これがシャッター部のメカです。

完全なメカです。

これでシャッター優先オート露出制御などを実現するってどれだけ複雑なメカなのでしょう。

Konica Auto Sのレンズボードの分解

ピント合わせ部や絞り調節機構にはレンズボードを外してアクセスする必要があるようです。
本当はこの状態からレンズの絞り部と切り離せるはずなのですが、やり方がわかりません。

この後の工程はとりあえず、ばらせるだけバラしましたという様子です。

ここまで分解しても絞り部を露出させることができませんでした。。。

まだまだだめです。

konica auto sの心臓部といえるような機構です。
分解してみて分かるこういう部分がとても手が込んでいる、ある意味、工芸品にも匹敵するのではないでしょうか。

しかし、凄いですね。本当にこの1960年代までが本物の機械仕掛けのものづくりが盛んだった頃なのかもしれません。

Konica Auto Sの故障箇所と修理

かなり綺麗でお買い得だったのですが、

とりあえず、分解してしまいました。

それは、マニュアルモードでも絞り値によって、絞り羽根が戻らない!という状態でした。

何か、バネが外れているのか???そう思って無茶しました。

組み立てなおしてもダメだろうと思い、だいぶ無理な分解をしています。一応、組み立て治せましたが、シャッターが切れなくなりました。

諦めて、布団の上に放り投げたらシャッターが切れるようになり、元の状態となりました。

ただ、絞りは戻りません。

ただ、気になるのが電池がいるのではないか??

オートだと自動で絞り羽根を開閉してくれます。

間違っているかもしれませんが、この機能が必要なんじゃないのか??と思います。

絞りを戻す時だけ電気の力が要る?のでしょうか。。

それにしても、一応、オートの時に動く方らしき絞りのレバーの方は動きそうです。。電池を買うか??

買わない主義にしていたのです。

それはさておき、MR9(H-D)という電池を調べると、 バルタ VARTA V625U・LR9 アルカリボタン電池 [アルカリボタン電池] ¥320

などがあります。これでも送料無料でお得ですが、露出計は狂うし、電池が持ちが悪いそうです。

水銀電池が1年だというのですが、持ちが悪いアルカリ電池だと、一体、、、、、、、、、

使っても、使わなくてもってことでしょう。
補聴器用の電池がいいようです。性能もよく、今でも販売されていて、型落ち処分品が安く売られていました。

売り切れでした。

断念。

カメラより高い電池を買うわけにはいきません。それは冗談ですが、 MR-9 電池アダプター ¥2,310 なんてあります。これはアダプタービジネスですね。。。。

アダプターを買うほうが高くつく、、、これはやめておきます。

SR43なんてのもあります。200円をきりました。だめでした。アダプターが必要でした。

もう、これで動くかわからないのに買うのは嫌ですね。。

で、結局、動いて欲しかったので、電源を乾電池から用意してつないでみましたが、音沙汰なし、ふんともすんともいいません。

もちろん、絞りも開放に設定していても開放になりません。最小絞り値のままです。 セレン露出計も反応なし。電源がいってないないのかも??わかりません。とりあえず、これ以上、修理に手間を掛けるのはあまりよくありません。

動作品でも買って、軍艦カバーと底面カバーでも付け替えようかと思ったりもします。しかしそこまでする必要も感じません。他のRF機で撮ればいいわけです。

つまり、F16で撮影するということのようです。

そうです!

F16で撮影し続けてやりましょうか??

って、何を言っているんでしょう。。。直射日光の元ならとれなくもないです。いつでもどこでもパンフォーカス。

といっても、F16じゃ、不自由です。なによりこのカメラはちゃんと撮るのが目的とされているのでそういう感じではあまり使いたくない感じがします。

しかし、昼間だけなら、 できなくもありません。飾りとして置くのが一番かもしれません。

それはだめです。カメラは動いてこそいいえが撮れてこそ価値があるといえるわけです。

しかし、この時代のカメラは少し新しくなるとすぐに水銀電池が必要になって、それがないと何にもできなくなります。

嫌ですね。

その後、調べたのですが、絞り羽根が固まっていてベンジンで溶かしたら治ったという情報がありました。電池というわけではないのでしょうか?それとも電池の力が必要なのかはわかりません。

それを知って格闘したのですがやはりだめでした。もう、このカメラを修理するのは諦めることにします。

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