<モノクロフィルムの現像方法-簡単な自宅でできる方法!>
実験的に試してみて、実際に現像できた方法と結果を掲載いたします。ここでは、「簡単に安く現像する」ということだけを考えて実践しています。フィルムにあった薬剤と使用方法、器具を使うのが一番、楽なのは間違いありません。
今回試したのは、120中判モノクロネガフィルムですが。220では長さが問題になったりするかもしれませんし、35mmフィルムは少し濃度調整が必要になってくるかもしれませんが、可能でした。
必要なもの | 説明 |
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富士フィルム社 「コレクトールE」 | フィルムではなく、印画紙を現像するための現像剤です。今回は安く出来ないかということと、成分が非常に身近な物に近く親しみが湧くイソアスコルビン酸ナトリウム というものであることがわかり、実験的にこれを規定量の約20倍に薄めて使ってみました。一番小さい袋で200円代でした。*これからはフィルム用でちゃんとやりたいと思います。 |
ハイポ | チオ硫酸ナトリウムですが、カメラ屋さんの通販などで1kgが400円程度で売られています。多く使いますのでこれくらいあってもいいと思います。 |
食酢 | 料理に使うお酢です。もちろん、本当は原液の酢酸を薄めて使いますが、今回は手軽に簡単に現像するという、実験ですので、お酢を使いました。 →その後、停止液は使わずに水ですすぐだけにしました。 |
ステンレス製、フタ付きのマグカップ | 保温性のある、コーヒーなどを入れておくカップです。フタ付きで飲みくちが開くようになっています。遮光性ということが一番大事です。一度使ったら、そのカップは現像専用にしてください。 |
スーパーで生鮮品、魚や食肉を買った時に入れるビニール袋 | マグカップごと袋に入れて撹拌作業を行います。 マグカップの蓋を指で抑えながら回転、撹拌していると中の溶液が少しづつ、こぼれてきます。アルカリ性なのか、10分近くも手についたままだと、手が荒れたこともありました。手袋かビニール袋で身を守ります。大事な布製品、家具にはもちろんかからない ように気をつけたほうがいいと思います。 |
500mLペットボトル2本 | 停止液と定着液を入れておくために、2本は必要です。 |
タイマー | 分単位のタイマーがいいです。時計に内蔵のものでも問題ありません。なければ、時計を見て時間を計ればいいだけです。 |
水温計 | 100円程度の水につけられる外枠のないものです。水にいれないでも、近づけるだけでもおよその温度は分かりますが。。 |
液体を計量するカップ | 出来上がった、溶液はマグカップやペットボトルに入れるようにして、水やお酢しか入れないようにすれば、食用のものを使い回しできそうです。 |
計量ばかり | 1g単位で表示されるもの以上の精度。普通のキッチン用の電子計りです。直接、薬剤を載せたりしないで、紙を敷いて、使い終わったら捨てるという感じです。 この計りは精度が悪く、0.5gといった分量を正確に計量することはできないのですが、 ここで、工夫をします。 0.5gの場合は、例えば、4g程度になるまで薬剤を載せていきます。その後、薬剤を円状にピザのように伸ばして、8等分します。すると、 1区画が0.5gとなりますので、それを取り分けて約0.5gとします。1.2gは5gを4等分しておよその重さとしています。 |
洗濯バサミ2つ | フィルムを乾燥させるときのオモリと、つり具となります。なるべく、ずり落ちないようなものがいいのですが、普通のもので大丈夫でした。 専用のものは金属製で刺さるような感じのものです。床に落ちるとホコリが付いてしまい、もう一度洗うしか、復帰方法が思い浮かびません。また、落とした時に傷が付いたら画像が削れてしまうこともあります。 |
工程名 | 作業内容 | 作業場所 |
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現像液を作る | マグカップの中で、「コレクトールE」A剤1g~2g、B剤1.2g~2.4g (フィルムや自分の好みによって最適な温度、濃度、時間が異なってきます。T-MAX100の現像時に、 どうしてもネガが薄いと感じていたので、A剤2g、B剤2.4gで30度で9分現像すると、しっかりと黒いネガが出来てきました。、微調整は必要かもしれません。) お湯で溶かしながら、水を足して25度以上の状態で400ccにする。 *この濃度と温度は充分に満足できる結果が得られていないので、現在検討中です。この通りにやってもいい品質で 現像できるとは限りません。ご注意ください。また、フィルムによって現像剤、時間は異なります。また、計量も正確ではないので濃度は目安程度です。 | 明るい場所 |
停止液を作る | 食酢を10%~20%に薄めた水溶液を400cc用意する。 例)40ccの食酢にお湯と水を360cc注いで30度以上にしておく。 *水で2回よくすすいだだけでも、現像が停止している様子でした。これからは通常の現像ではお酢は使わないことにしました。 | 明るい場所 |
定着液を作る | ハイポ20%~25%の水溶液を400cc作る。 例)100gのハイポにお湯と水を足して、約400ccにし、30度以上にしておく。(再利用可能な回数は条件により異なります。お酢を洗い流さず定着液を入れていた時は、フィルム3本目の現像で効果がなくなったこともありました。) | 明るい場所 |
フィルムのセット | ・マグカップの中に約25度になった現像液を入れる。 ・フィルムとマグカップ、蓋を持って、真っ暗な場所に移動する。 ・120中判フィルムのテープを剥がして、裏紙とフィルムを分離する。 ・右回しに撹拌したい場合、フィルムだけを持って、自然に丸まる方向に巻いた状態で、上から見て外側から内側に向かって右回りになるようにマグカップの中に立てて入れる。(ここが一番大事だと思います。撹拌するときに左回りにカップを回したい場合は、逆に入れます。) ・フィルム同士が張り付かないようにするために、マグカップの中で、指でフィルムの丸まりを緩ませるために、フィルムの外周のはしから中心に向かってフィルムを指で送っていきます。フィルム全体が少し緩んだ状態になります。この時、反対側が勝手に巻いていってしまうこともあります。その時は巻き方が逆向きになっているはずです。必ず、蓋をする前にフィルムの向きを確認して、右回りに撹拌する場合は外側から中心に向かって右回りに巻いていることを確認します。逆であれば、取り出してフィルムの上下を返して入れなおす必要があります。 ・蓋をして、しっかりと飲み口も閉まっていることを確認して、明るいところへ移動する 。 *現像液がアルカリ性だと思われるのですが、私は少しくらいは平気でしたが、手が荒れる人もいるかもしれません。安全のためには、手袋と防護メガネを付けたほうがいいです。 | 真っ暗な場所 |
現像液の撹拌 | ・先ほどのフィルムの逆巻きセット処理などで約1分程度現像液に浸かっていたとして、11分タイマーをセットする。 ・マグカップを右回りに降るように回す。最初の3~5分くらいは常に回っているようにして、1、2回、反対方向に回転させたりして、よく、フィルムの間にまで現像液が流れるようにイメージしながら実施する。(マグカップの飲み口は回転中に開いてくることがあるので、閉まる方向に矢印を書き込み、指で常にその方向へ力が入るように持ちながら撹拌すること。) ・徐々に回転させる頻度を落としていっても大丈夫なようです。後半は、10秒程度に1回回転すれば、ほどよく液が流れている状態になります。(リールなどを使う方式と違い、水を回転させていないと、フィルム同士が密着して現像液が充分に当たりません。) | 明るい場所 |
現像の停止処理 | ・タイマーが残り間近になったら、マグカップと約25度になっている停止液を持って、電気を消した真っ暗な夜のトイレやユニットバスなどへ持っていきます。 ・カップの飲みくちを開けて、バケツなどに廃液を捨てます。多少残っていても大丈夫ですので、時間を優先します。 ・マグカップの蓋をあけ、停止液を注ぎ蓋をして、マグカップを右回りに回転させて撹拌します。暗いところから出て約3分間撹拌します。 →現在は、ただの水で30秒から1分程度撹拌して水をすててすすぐことを二回行っています。 | 真っ暗な場所 |
定着処理 | ・真っ暗なトイレへマグカップと約25度になった定着液を持っていき、カップ内の停止液を捨てて、水道の水を注ぎ撹拌して、捨て、停止液を洗い流します。これを二回程度行います。 ・カップに定着液を注ぎます。蓋をして、トイレから出てタイマーを9分セットします。 ・カップを回して撹拌します。よく回して、処理時間の間、液が流れているようにします。フィルムの不透明、半透明な部分を透明にするために行うのですが、かなり撹拌しないと、色が抜けない部分が出てきます。 この工程が一番撹拌が大変です。35mmフィルムでは少しの力で楽に撹拌できるので問題は少ないですが、中判フィルムでは5,6枚目あたりのコマの部分が液の流れが悪く色が残りがちです。 残っても多少ならレタッチや、スキャン時のホワイトバランスの調節で修正可能ですが、あまりいいものではありません。色がしっかり抜けるためには、かなり撹拌することが 必要なようです。もちろん、通常の現像タンクとリールを使えば普通にすみますが、マグカップで現像すると中判フィルムはかなり大変です。220フィルムなんて長すぎて、 液が回りこめないと思います。 | 真っ暗な場所 |
水洗い | ・タイマーがなったら、明るいところでカップの蓋を開けて、フィルムの状態を確認します。 ・不透明な部分が残っている場合は、継続して撹拌して色を抜きます。変化がないようならハイポを継ぎ足す、新しく定着液を作って処理して色を抜きます。多少の光に当たってもこの段階ではあまり影響はないようです。 目安としては、フィルムの透明部分に半透明な定着液の色が薄く残っている感じです。 ・カップから定着液を保存用のペットボトルに注ぎます。(再利用可能)暗いところで蓋をして保存します。 ・洗面台に水道水をため、フィルムを漬けこみます。フィルムを3回おりくらいにたたむようにして、丸まらないようにします。最初は10分程度で水をかえ、さらに10分から20分程度おいて、定着液の色が抜けて透明部分が綺麗になるようにします。 | 明るい場所 |
乾燥 | 洗濯ばさみをフィルムの先端と終わりの余白部分に付けて、室内で乾燥させます。 | 明るい場所 |
ポイントは撹拌(かくはん)です
モノクロフィルムの自宅で自家現像の様子
マグカップの中でのフィルムを最初に引き伸ばす時の様子を見るために明るいところで見ています。 最初はこのように外側から内側に向かって、右回りになっているフィルムです。 | |
これを引き伸ばしていく過程で反対側が丸まってしまうと、こういう状態が起きます。 これは中判フィルムではあまり起きにくいのですが、35mmフィルムを伸ばしているとこういう風になることがかなり多いです。 | |
気が付くと、巻き方が逆向きになっています!ご注意ください。 中判は巻き方を変えないようにフィルムの間に指を入れていき、少し伸ばすだけとし、35mmフィルムは反対側を丸まっていくように伸ばしていく方が 楽かもしれません。 | |
現像液で手が荒れることを防ぐためや、回りに飛び散らないように、シートを敷いたり、ゴム手袋をつけたり、このようにしたりします。 マグカップの飲み口から徐々に液が漏れてきますので、右手だけ10分近く現像液に触れていることになります。右手だけゴム手袋をするというのが一番、楽でした。 | |
定着が終わって、水洗いのために洗面台に水を張りごろんとフィルムを放り出します。少しピンクが着色しています。フィルムの種類によって 変わるようです。 | |
容器に入れて水につけておくと、楽です。へびのようにクネクネと反り返しておきます。水を一度入れ替え、30分程度このままです。 | |
やはり、フィルムの真ん中あたりは色が残っているようです。これは流れが悪いということなのだと思います。 120フィルムでこれですから、220フィルムはこの方式では現像できるはずもなさそうです。 | |
干しています。 水切り剤、スポンジ、全てを省略してやっていません。スキャナーで読み込むんでそれほど気になる問題は出ていません。 たまに水滴の後は残っていますが、スキャンするとさほど気になりません。 それより、この丸まり防止用のクリップを上下につけることが重要です。似たような構造のものがあればなんでもいいのですが。 | |
憧れのカラーネガと並べて干しています。モノクロ現像しか出来なかった頃は、何か物凄い劣等感があったのですが、やってみると実に簡単でした。カラー自家現像方法。 自家現像するならカラーとモノクロ両方できた方が、フィルム撮影の充実度が違います。 | |
水洗いして、乾燥させると、ピンク色は抜けるのですが、ムラになっているときはフィルムの中心部分だけ残ってしまいます。さほど問題はないのですが。 | |
乾燥したらライトボックスの上で確認してみます。一晩乾かすと、丸まりがほとんど消えます。 最初は待ち遠しいですが、徐々に、その日はつかれたから明日にしようと 後回しにするようになっていきます。とりあえず、ネガを見て撮影ができている、現像が上手くいっていると確認できればそれで安心してしまいます。 昔のプリントのように全てをスキャンするのではなく、いいものだけを選べばいいわけです。 | |
これはおそらく、フィルムがマグカップを回していない時に、同じ所で丸々ため、一部が現像液と接して、一部が接していない状態が出来たのでしょう。 マグカップ現像は常にかき混ぜていないと、ほんとうはいけないようです。 | |
この余白部分(未露光部分)が大事なのです。ここをデジカメのホワイトバランスにプリセットします。 捨ててはだめです。 | |
フィルムをカットしていきます。中判フィルムは4枚ごと、35mmフィルムは20cm程度づつにカットしています。 保存は横着かもしれませんが、スーパーなどで肉や魚を入れる薄いビニール袋と同じものに揃えて入れて、封筒に入れて軽く圧迫して保管しています。 | |
モノクロはネガを見るだけでもだいたい分かります。 | |
ポジだか、ネガなのかよくわかりませんが、ネガです。 ネガを見て楽しめるというところがモノクロ自家現像の楽しみの1つです。しかし、冬場は寒くて冷え込むので、水を触ったりするのが 億劫になります。 |
裏から光を照射しないくらいなら、全く、普通のスキャナーをつかうメリットはないと、現在は思っています。
手順 | 説明 |
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フィルムをカットする | 1枚づつカットします。モノクロフィルムの境目ってとても見づらいです。ハサミで1枚づつカットしていきます。スキャン後の扱いにより 同時に何枚も読み込むのであれば4枚ごとにカットしてもいいかもしれません。 |
スキャナーの台を綺麗にする | ガラス面と裏蓋を綺麗に拭き、ホコリも飛ばし、特にフィルムを置く場所だけは風を吹いたりしてホコリ1つないようにします。これでも ホコリが静電気か何かでやってきてついてしまいます。レタッチで何とかしたほうが早いです。 |
スキャンする | 普通のスキャナーはフィルムスキャナーのように、フィルムの裏側から光を照射したものをスキャンするものではないためか、スキャン結果が暗いようでした。 1つの目安として、ネガフィルムの枠の透明な部分が白になる様に調節します。1例ですが、スキャン時の設定を(明るさ:+50~+100)にして取り込むと、色の反転をした時にいい仕上がりになっていました。 普通のスキャナーですので、この段階で調整するよりも、取り込んでから画像編集ソフトで変更する方がいいのかもしれません。まだ、検討中です。 カラーとグレースケール、どちらがいいか、試しながらやって見るといいかもしれません。 微妙に異なります。自分はモノクロ写真はフィルムによって黒の色が違う、RGB(0,0,0)だけが 完全な黒とするのはどうかと思います。茶色黒、赤っぽい黒、青っぽい黒、色々あると思います。しかし、専用のフィルムスキャナーではないですので、光源により色が変わったり、ノイズを減らすためにも、グレースケールでスキャンした方が無難に綺麗に仕上がっていました。 |
レタッチソフトで開いて、ネガをポジにする | おそらく、TIFF形式などだと思いますので、フリーソフトであれ、Photoshopであれ、角度、トリミング後、色の反転をします。(インデックスという画像は、色空間をRGBに戻してやると編集可能になります。) この瞬間におおっ!と感動するものです。最後にいやーなホコリなどをレタッチして、JPGに保存して出来上がり。という感じでしょうか。 まさしく、現像です。一瞬で。印画紙にプリント現像する工程が、一瞬でできるわけです。 |
ネガの調整 | 仕上がりが納得行かない場合、ネガの状態に応じて、コントラストや明るさ、トーンカーブをいじってから、色の反転をすると好みの仕上がりになります。コントラストの調節は、ノイズも増えるので 最後の段階で実施した方がいいかもしれません。 これがかなり楽しいです。本当は黒をしめるために薬品の量を変えたり、時間を変えたりするわけですが、それがPCでできることが楽で、自由度が高く楽しくなるかもしれません。 反則的かもしれませんが、明るさを暗くして、コントラストを上げて、シャープネスを上げると、軟調なフィルムで撮った写真がビシッとしたりします。 もちろん、元のフィルムによるところが大きいですが。。。 |
デジカメでフィルムをスキャンする方法
水につけておくと大抵は、ピンク色は薄くなっていきますので、全体的に残っている色は問題ない場合が多いです。
これは、右半分はフィルム送りの量が足りなくかぶっているのですが、左側は部分的にピンク色が残っています。
さらには120フィルムを撮り終えたあと、巻き取ってテープで止めなかったために外部からカメラ内部に入った光で感光してしまっています。
3つの症状が現れたかなりの重症な状態です。物理的な操作ミスは仕方ないとして、ピンク色のムラが気になります。
こうなるとあまり液が行き渡らなかったということになります。しかし、この撹拌ではどうしても、中判フィルムの 真ん中あたりの液の流れが悪く、こういう現象がよく起きます。新しい液で処理能力が高いと問題にはなりませんが、徐々に弱ってくると時間がかかるようです。
時間を伸ばしていけば次第に中心部のピンク色も透明になってくるのだと思いますが、モノクロの場合、さほど気にするほどの画質の問題にもなりませんので、 ほどほどにしています。
1つ上の写真のネガの画像の色の濃さと比べると明らかですが、これは黒いはずの部分が薄いネガです。
ぱっと見はよさそうですが、これもかなり薄いネガです。どちらも現像液の濃度が足りないために起きた現象です。
現像に失敗した写真も、一番単純な方法ですと、このように暗部と明部をトーンカーブで操作すると多少は見れる画になります。
問題は画質が荒れる。ノイズが目立ってきてクオリティーが落ちるということが挙げられます。
これはネガが薄い、かつ、定着液のムラが残っているという状態です。
35mmフィルムはベースの色が中判よりも濃いため、同じ銘柄のフィルムですがこれだけ色が違います。
ネガの画像部分の色は、さらに薄くなってしまいました。(同様に現像液の濃度が薄かったために失敗。)
スキャンして読み込んでは見たものの真っ白いです。これではネガ反転をすると真っ黒になりそうです。
しかし、フィルムのすごいところはこんなフィルムでも情報が残っていて、上述のトーンカーブの操作で画像を再現することができます。
ただし、かなり風化したエフェクトのかかったような写真となります。100年経った写真の様な感じです。
意外といいですよね???こういう変わった現像方法もわざと行う場合も普通にあるようです。
他のページではクロスプロセスなどの変わった現像方法も試しています。
*ここで紹介している現像方法は、実験的なこともあります。メーカーの正式な現像方法や手順とは異なるものもあります。フィルムのメーカー、種類ごとに、現像液、時間が 決まっています。それに従うのが正しい方法です!フィルムに合ったメーカーの現像液を購入することをおすすめします。
高い品質を求めたり失敗をしたくない場合は、真似をしないでください。人体の安全性においても、自己責任と判断で実施してください。場合によっては有害な物質が発生して人体に悪影響をおよぼすこともあるかもしれません。危険だと感じた時にはすぐに中止してください。特に酸(食酢)と他の液が混ざる時には、何らかの有害なガスが発生する可能性があります。
薬剤はメーカーの使用方法に従って使い、廃液の処理を行ってください。
全ては自己責任のもとに行って下さい。
*また、ここに記述されている内容は、簡単、手軽、安くというコンセプトで実験的に行ったものです。
大事な写真は専門の道具と薬品、方法でご実施下さい。
うまくフィルムに現像液が行き渡らないこともあり、失敗することも有ります。特にフィルムの種類によって、硬さ、巻き込み易さなどが異なりますのでご注意ください。
フィルムメーカー指定の薬剤で指定された道具、時間、温度、濃度で現像するのが無駄なフィルム代を使わないためにも、お金の節約にもなりますので、ちゃんとした メーカーから発売されている指定の現像剤を使う方がいいと思います。
モノクロフィルムの現像時間と現像液の濃度、現像温度によるネガ現像の違い
現像(旧基準濃度A0.5g)25度12分、停止3分、定着10分 | はじめに実施したため、比較がまだ不十分。 | 発色が薄い |
現像(旧基準濃度A0.5g)35度12分、停止3分、定着10分 | 露出オーバーの写真が2枚。アンダー気味が2枚。現像されすぎなのか、足りないのか、ちょうどいいのか、不明。いや、やり過ぎかもしれない。 暗めの環境だったので、情報が感光されていないかもしれない。レタッチで修正可能だった。露出オーバーしてしまっている方がまずいかもしれない。 | △ |
現像(旧基準濃度A0.5gの2倍)25度9分、停止(濃度標準の二倍)3分、定着9分 | 定着処理も問題なし、アンダー1枚(救済可能)、オーバーなし。コントラストがのっぺりしている?粒度が粗い?しかし、比較しても差が分からない。グレーの部分より、白い部分の方がノイズが目立つ。=粒度が粗いだけのようだった。 手がアルカリで荒れた。手袋必要かも。絨毯、洋服注意。 | 発色が薄い △ |
現像(濃度不明、かなり濃い目)25度12分、停止3分、定着10分 | 画質がぼろぼろと黒い斑点が目立つ。粒度が粗いというより、写真全体に黒いまだら模様が現れる。まともに見れるものはなかった。しかし、濃度がいくつ だったのだろうか、使いこなせば、写真表現として面白く使えるかもしれない。 | × |
現像(旧基準濃度A0.5gの2倍)25度10分、停止(濃度標準の二倍)3分、定着9分 | 試験予定。アンダーが減り、いいかもしれないが、濃度が高いため、取り扱いが大変そう。 | |
現像(旧基準濃度A0.5g)35度9分、停止3分、定着9分 | 濃度が薄く取り扱いが楽。短時間で、うまく行けばいいかもしれない。時間が足りないかもしれない。しかし、高温のため、すでに現像が進みすぎている可能性もあり、時間短縮してもむだかもしれない。高温はリスクが高い。←次、評価予定。 →通常通り現像している模様。お湯との兼ね合いが楽で、短時間で済むので楽でした。 | 発色が薄い △ |
現像(旧基準濃度A0.5g)32度10分、停止3分、定着9分 | 35度で試すつもりが温度が下がってしまい、この温度で少し長目にした。通常通り現像している模様。温度調節が狂うこともよくあることで、この辺りの温度でも それほどの差が見られなかったのは安定していて楽でいいです。ただ、全体的に品質は専用の現像液、設定で現像したものとは比較できません。 もちろん、 標準現像で現像するに越したことはありません。 | 発色が薄い △ |
現像(旧基準濃度A0.5g)35度9分、停止3分、定着8分 35mmフィルムの現像 | 今まで中判を現像していても、ネガの色が薄い、しかし、フチは色があって邪魔だと感じていました。 あるとき、アンティーク35mmカメラを買ってしまいまい、興味の無かった35mmフィルムを現像することに成りました。中判と同じ種類のフィルムにしたのですが、 なぜだか、フチの色がとても濃く、フィルム自体の色がとても薄い紺色がかったもので、濃いものでした。 これでは、いくらスキャンしてもベースの白になるはずの部分がかなりのグレーだと処理しきれないか?という感じでしたが、予想通り、画像加工ソフトでは、 対応しきれず、断念しました。 このことがかなりのきっかけになって、スキャンするときのホワイトパネルを綺麗な上質なものを購入したり、カメラをできるかぎり調節したり、しましたが、 どうしてもそのネガからはいい写真は取り出せそうになかったのです。ちゃんと写ってはいるのですが、埋もれている感じなのでした。 そこで、画像検索でネットをフィルム名+ネガというキーワードで検索してみると、、ちょうどカメラ屋さんのブログで現像している様子が載っていて、参考にさせて もらうことができました。「あきらかにうちのネガは薄い!」と、分かりました。 それまでは、そのフィルムで中判のネガ画像が見つからず、どうしても35mmばかりでてきてしまいます。なにか、35mmはネガが濃いんだろうな、というイメージで見ていました。 確かに、今回、ベースが濃いなと思ったのですが、プロの方がネガが薄い!と表現したネガがうちのものに近いもので、そのあと、現像時間を1.4倍されていましたので、 これは、変更しないとならないのだと思いたちました。 プロの方が納得していたネガはもう、フチの部分なんか、紺というより、カラーネガか?と見間違うかのような色の濃さを持っていました。もはや、スキャンして これをホワイトにしようなんて考えは間違いだったようです。 強い光を透過させて、ホワイトバランスが自動調節してくれるのに頼るべきなようです。それより、全体的にくっきりするかどうかということのほうが大事です。 現像の濃度を見なおしていて、濃度を2倍、温度を+10度まで試していましたが、ほぼ変わらなかったので、濃度を上げても温度を上げても無駄だと諦めていました。 しかし、思いきる度胸を付けさせてくれたこの35mmフィルムカメラに大感謝です。 | 発色がとても薄い △/× |
現像(旧基準濃度A0.5gの4倍)32度9分、停止3分、定着7分 | 前項のフィルムで考えなおしたわけですが、どうせやるなら失敗するまで濃度を上げる、ということで昔の自分の中の基準の4倍にしてみました。 だめもとでしたが、あきらかに明確な変化が現れました。「中判フィルムってこんなに黒くなるの?」と、叫びたくなるくらいに真っ黒な黒い固まりが現像カップから 転がり出てきました。「これはやり過ぎたか?」と、思いましたが、水中で広げると、細部がエッジが立ってくっきり写っています。 中判くらいの大きさだとネガといえども、白黒の場合はほとんど写真を見ているのとかわりないレベルで見ることができます。 これだ、、今まで自分は何をやっていたんだ???一体、何本のフィルムを無駄に使ったんだ??という恥ずかしさがこみ上げてきました。細部はまだ、 調査中。今後、検討予定。 | 発色が濃い ◎ |
<これまでの思考、検討プロセス>
自分でモノクロ現像する
まずは、なんでデジタル全盛期に、しかも、フィルムで、しかも、自分で、しかも、モノクロなのか? さらには、ブローニーフィルムという中判カメラに使うフィルムを現像する実現性を考えなければならなくなってしまいました。
あまりにも知らない情報を一気に調べたため、頭が沸騰しそうです。ほんとパニック。 なんでこうまで人の脳は弱いものなのでしょうか。。。と、公開しても遅く、一刻も早く、現像できる方法を確立するしかありません。
言っておいて、できなくなって、あとで後悔するってよくありますよね。 それがとても嫌で、どうにかして実現させていくというのが自分のモットーで、どうしても、実現までたどり着きたい、決して無駄な買い物をした と思われたくない。家族にですが。。。
ことのはじまりは、、、
いいな、クラシックカメラ、、、、
ほしいな、、、、最近、流行っているらしいです。若い人が二眼レフを持っているのが。。
もちろん、デジタルじゃないですよね。。。。
しかし、ヤフオク見てると、かっこいい。なんか、いい仕事しそうなレンズが着いているんです。
そのレンズが欲しいって感じなんですが。いかんせん、ニコンユーザーに許されるレンズはマウントアダプターを使っても、レンズ無しのものでは、 ほとんど他社製のものは使えず、、、
欲しい。こレ以上、もっと。もっと。という、勢いで、描写、画質でぐっとくるものを追い求めていました。
それで、デジカメではだいたいこれはいいなあという組み合わせを見つけたわけなのですが、どうしても、資金力がなく、フル・サイズにも 届かない、、、、ほんとうにかなしい。
APS-Cなんて、25,6mmの幅です。フィルムは35mm。
昔持ってた、安いコンデジみたいなものだって、35mmあったんです。それが、、、なんだか今は、びっくりするくらい小さい。
そういう気持ちがあり、フル・サイズはもう悔しいから中判カメラに憧れが有りました。
デジタルで見ると、200万円。
はい、終わり。フィルムでも数十万円と普通にしていました。
それが、ヤフオクを見ているうちに、なにやら、フィルムカメラのジャンルに不思議なものがありました。
まずは、PENみたいな平型、また、ライカみたいなレンジファインダーというもの。
そして、二眼レフ、中判カメラ、大判カメラ。
こういうのを見ていると、需要がないからか、35mmで使うようなオールドレンズ以上に割安。しかも、ごつくてかっこいい。
つまりは、中判カメラの衝動買いです。ヤフオクで50から60年前のもの
もちろん、ジャンク扱い!
「扱い!」というのがポイントで、ここはやってる人なら分かりますが、おいしいかも?というものです。
それはさておき、牛丼三回分くらいで買えるって幸せだな、、、と思い、落札。。
そのあとは、なんだか、、、かんだか、猛烈なカメラ調査が続きました。
もちろん、値段、ピンきりですが、整備済みだと5万以上、ヤフオクだと2000円程度から売られています。一応、名機のようです。
名前がなんといっても、今の日本の中判カメラメーカーでしたから、もうこれは、、、、、、、、買わない手はないわけです。
さて、
フィルムカメラのランニングコスト、それもブローニー(中判カメラ)って一体いくら?
そもそも、金無し、というコンセプトで値段で選んでいるような自分にとっては、まず、間違った!という選択でした。
しかし、衝動買いをしながらも、衝動の一方でどこかに勝算があったのではないでしょうか??
かかる費用として、最初に思いついたのが、フィルム
・ブローニーフィルム。それほど、高くないじゃないか、、、、いや、結構する。。。12枚撮り、、、
海外製の最安値のものでいこう。本当に限定して使おう。 ・電池代
これは古すぎると、全部手動なので、電池代がかかりません。下手にボタン電池が特別だったりすると、とんでもない。 ・現像代
今では安い。普通に35mmなみの値段で、CDにまで取り込んでくれる。最高です。 昔は、やっぱバブルだったんだな、と思います。現像代が、プリント込みで3000円とか、旅行とか行くと1万円とかかかっても、 いいやいいや、といい、フィルムも、なぜか、レンズが付いた高いものを買っていました。電池まで入っていて、、それでも1000円くらいは したんでしょうか。それをバシャバシャ、3,4個使うと、なんかがんばったな、みたいな感じまでして。
ろくな写真なんかあるはずもなく、ただの記録写真ですよ。誰とどこ行った。そういうだけの。
ほんとうに、あんなことに多大なマネーが流れていたわけです。いい時代です。今では、スマホでカシャという電子音で終わりです。
技術面では
・ピント合わせ
小学生の頃から、マニュアルで撮っていたんだ、大丈夫なはずだ!と思いましたが、年をとると疲れやすくて、、
まあ、12枚というのが逆にちょうどいいです。とりあえず、無理なことはない。
・露出合わせ
これは露出計を買わないと無理ですが、カメラがもう2,3台買えてしまいます。デジカメと併用で、そっちに合わせてセットして撮ってみます。
さあ、準備は万全だ、早く撮りたいな!と思ったのもつかの間。
やはり、現像にだして、戻って来るまでの間、テンションが下がります。
飽きっぽい、切り替えが早いもので、そういうのは無理です。自分にはその日のものはその日のうちに、、という考えがあり、
というか、デジカメで撮っても、スマホで確認できても、やっぱ、家のちゃんとしたディスプレイで改めて鑑賞して、ああ、これいいな、、、と 酔いしれる自己満足の時間がいいわけです。
これが、来週ね。といって、来週、違う場所を撮りに行って、それを見ながら先週のフィルムを見ても。。。。
問題点
・現像に出してもすぐに見れない!とくにブローニー、中判フィルム
・L判にプリントしたいわけではない!
全く、これはそうで、今も、デジカメの写真をとって、一日のベストみたいなものをL判に印刷して貼り付けたりしていますが、 殆ど見ません。ただ、パネルがあって、そこに写真がたくさん貼ってあるという飾りです。
中判ならなおさら大きく見たいです。
・フィルム写真をデジタル化する。中判カメラの写真を。
これがまた、、、もちろん、フィルムスキャナーなんて持っていませんし、中判カメラ用なんて、また、コスト増大です。
ここで、今まで、ブローニー判のカメラを買うことを躊躇していたのですが、何やら、品質を求めなければ、
普通の安い、プリンタの上面スキャナーでフィルムスキャンをしている人もいるそうです。
これを見ていたので、若干の希望が湧いてきました。
ただ、調べてみると、
・フィルムは裏から光を当てて、スキャンする必要がある。 たとえ、普通のスキャナでフィルムをスキャンできるといえども、
・透過原稿ユニットが必要。
これも、今はDIYの時代、誰かがやっているだろう。。。。
何やら、しょうがない場合、、、「フィルムをスキャナ台に載せ、ガラス板のようなものを置き、上から白い紙や板を通した光を当てながらスキャンする。」 、、、ということで解決している人が居ました。
しかし、
・ネガってどうするんだ??
最近でこそ、リバーサルフィルムというものをしりましたが、普通は、ネガですよね、コストも安いし、、、
これが、簡単で、画像編集ソフトでネガ反転みたいなものがあるようです。ホット一息。
デジタルの領域に入ればどうにでもできるんだ!ということでしょうか。。
そこで、
カラー現像は諦めるとしても、モノクロ写真は自分で現像してやる!
これは心に決めていました。
というか、小学生の頃に、なんどか、やったことがありました。ただ、それは、理科の先生に言われるがままにやったような気が。。
そこで、今一度、調べてみることにしました。
そこで、びっくり!!
なんじゃ、これは、、、、化学物質のオンパレード。。。おお、わけわかんねえ。。
フィルム現像、印画紙現像、、、これは2種類あるのか、、、などと、いまさら思うわけでした。
たしかに、理科の実験室で先生が指導して、暗室もありの、化学物質はなんでも在庫ありの。。。
そりゃ、出来ないはずがないわ。
今見ると、まず、モノクロ現像だけでも、数種類の液体があり、工程があり、時間と濃度と温度があり、
およそ、フィルムを現像するだけでも、
・現像
・停止
・定着
という工程があり、これが人によって、メーカーによって配合、時間がばらばら。
まいったな。。。
更に問題は、
・廃液を捨てられない!
理科の実験室から出た廃液は自動的に廃液処理業者が引き取りにやってくるでしょうが、、
個人でできるか、やるか???
無理だろ?
無理だったのか、あきらめるのか?捨てるか??
昔だったら、なんの躊躇もなしに流しに捨てているところですが。。
今は違います。ネットで化学物質を見ると、明らかに、1Lあたり、?μgで、魚や甲殻類が2日以内に駄目になるという結果が載っていたり、 それがずっと残る可能性がある。と書いてあります。インターネットで見れるわけです。
いずれ、禁止かな。。という勢いです。
まあ、これは悩みました。これが、また最近の安全ブームで無害な物質で現像液をつくりだしたという素晴らしい方がいらっしゃって、
MQでもPQでもないモノクロ現像剤の処方 HB-N2
それを参考にさせていただき、どうやら、廃液処理を業者に頼まなくても済みそう。。。という、感じで、材料を書き出すも。
「HB-N2」
・現像剤 L-アスコルビン酸ナトリウム、フェニドン、無水亜硫酸ソーダ(無水亜硫酸ナトリウム)
(分量、時間は各事例をご参考ください。)
*L-アスコルビン酸ナトリウムはビタミンCです。これはオールインワンジェルで美白のために配合されている成分です。還元剤として働きます。フイルムを漂白するのも肌を美白するのも同じ化合物が使われているのに驚かされます。
しかし、フェニドンが好評なのか、カメラ屋で売ってない、在庫切れ。しかも大瓶のみあるという、ネット販売ではこういうの顕著なんでしょうね。
なけりゃ始まらない。いつ入ることやら。そして、分量を計算すると、
自分の場合、1000円の小瓶を15回で使ってしまうことに、、これって、、、、
また、他にも、必要な薬剤があり、
・停止剤
・定着剤
とあります。
これは、何か、市販品を使いましたみたいなサイトもあるんですが、それじゃ、、仕方ない。自分で。なんとか、、
って、調べていると、そもそも、
・停止剤
酸が使われる事が多い。それは現像剤がアルカリだから。しかし、この配合ではアルカリになるのか?むしろ、酸性じゃないか?
あと、水でいいですよっていう他のサイトの他の現像液を使う人は言っている、、、じゃ、、いいか。水でいきますか。。
・定着剤
これは重要で、しかし、心配要らず、なんといっても、すでに所有していました。
チオ硫酸ナトリウム=ハイポ、つまりは、カルキ抜きなんていって、水槽に使うやつです。
あまりに安いから、カメラ屋さんでかってしまっていました。こういうときに役立つんですね。
ですから、やはり、メダカや甲殻類がすぐに死滅するような薬品を垂れ流すのには抵抗があったわけです。
しかし、話は戻って、
フェニドンが手に入らない!
あきらめ、モード全開でしたが、
なんだか、もういいや。市販の現像剤を買おう。と思って、訳もわからず、安いものをカートに入れていると、
「MQでもPQでもない現像方法!」
と、書いてあるものがありました。
これって、もしかして、、、てか、なんだ?もっと危ない物質か??
実はもっと危ない物質があるのです。ものすごく強烈で、毒性も高く、自分も危ないんじゃないか?って思うほどです。
売り切れ、販売しない方向なのか、ほとんど在庫なしでしたが、、
それなのか?と思うと、しかし、一番大手のメーカーがそんなもん発売するか?という疑問もあり、調べていくと、
ある方の予測、推測、憶測なのですが、これはもしや、、
あの環境にマシな方の現像剤じゃないか?というコメントがあるではないですか。。。
これは、、棚からぼたもち!
しかし、、
・印画紙用の現像剤と書いてあります。
わたしはフィルムを現像したいのです。
なぜか、フィルム用の現在剤は高い。1回あたりのコストで言えば、かなりいってしまう。
一度に1本しか現像しない人にとっては、これは重要。
そこで
・印画紙用の現像剤をフィルム現像剤に転用できないか?
と調べてみると、一応、10倍から20倍に薄めると使えるよ!という情報が。。。
この薬剤が該当するのかは分かりませんが、、もし上手くいけば、
現像コストがさらに、10分の1から20分の1に抑えられそうです。
忘れていましたが、他にも必要な物がありました。
・現像タンク
3000円程度
・フィルムを巻き付けるリール
3000円程度?35mmが多く、ブローニー判はもっと高いのだろうか。。
・暗室ならぬ、ブラックなんとか??(黒い布の中に手を入れて作業できるもの)
4000円程度
しかし、新品で1万円を超えるではないですか。。中古で探してもそこそこ高いですね。。
あああ、だめですか。やっぱり、贅沢品の、お金持ちの遊びだったのでしょうか。。。。
身分不相応ということで諦めますか?
いや、現像にだせばいいじゃないか!
それもあるのですが、いやー、昔はなんもなかったんですよ。
なんか、フィルムを駅の中に突っ込んで、適当にかき混ぜていて、、リールって本当に必要??
現像タンクっているかな??→これはいりそうですね。代替品でもいいですが。
暗室?
夜に電気消せばいいだけですよね?
さてと、
なんとなく、1.2mもあるフィルムを15分近くも、液につけておいて揺らす必要があるということで、
平たい入れ物は難しいですね。なにか、いいものは?100円ショップでバケツでも、タッパーでも、コップでいいか!
コップでやっている人が居ました。。
いや、でもこれは、35mmの密封型を使っている場合で光が届かないので、容器の遮光性は関係ないようです。
まいったな。しかし、どこまで暗室処理が必要か、今ひとつわかっていません。
現像剤さえつけて15分たてば、もう、光にあたっても感光しないのか?
いや、それだったら、定着剤などで、残っている感光成分を除去する必要がないはずで。
現像剤が洗い落とされるまでは、少なくとも光に当たると、そこが感光して黒くなるはず、ネガですから、うーーん、
では、停止処理をしたあとは光に晒してもいいのか?まあ、感光させないほうがいいにはこしたことはないでしょう。。。。
少なくとも、現像剤につけてから、それを停止剤や水で洗い落とすまでは、暗室処理は必要そうです。
となると、、暗い部屋でフィルムをセットして、15分かき混ぜて、電気なしで、水道までもって行き現像剤を捨てて、水で洗い流す。
これは水道の前じゃないと難しい。逆に窓がないユニットバスなんか、最高にいい暗室ともいえるかもしれません。
でも、難しそうなので、、、、なにか現像タンクを探すしかありません。
中古でもあるようです。
しかし、送料込みで考えて、隙間があるとか、、大きさが35mm用だとか考えると、なにか、、
また、あと、大きいと薬液の量が大量に必要です。
そこで、家を探してみました。
すると、、、
現像タンクの代替品にちょうどいいんじゃないか?というほどの、ステンレス製の保温式のフタ付きのマグカップがありました。
これは昔、会社でお茶が給湯器から出てくるのに、ちまちま紙コップ使ってばっか居られないな、、とか、
なんか、自分の名前を書いた紙コップを給湯器の前に置いておく人とか、、、、紙コップって、一気に5個くらいごそっと抜けること有りますよね。
むしろ1個だけとるのが難しい。そういうのが置いてあったり、戻したり、誰が触ってんだか、、、
なんていうことがあって、買ったものです。。なんか、次第に大きい自前のマグカップを置いていたらお茶ばっか飲んで仕事しない人みたいに思われたら 嫌なので、撤収しましたが、たしか、1000円超のはずだったと思います。
これだ!!
容量も350ccもあれば充分いっぱいです。これなら、現像液を少なく済ませられそうです。
そして、密閉でき、撹拌でき、少しの口を開けば中の現像液が捨てられます。ただ、ちょっと、光が入ってしまいますので、トイレで電気消して廃液用のボトルに捨てるのがいいかもしれません。 流し終わったら、手洗い口から出てくる水を注ぎ、繰り返して停止処理です。
なんかイメージ湧いてきました。
さらには、、
・水切り材
・フィルム止め専用クリップ
などなど、必要な物があるようですが、全部代用する、無しで行くしかありませんね。
はたして、どうなることやら。。そもそも、カメラ壊れてないのかな?ジャンク扱いとかって書いてあったけど。。。
先は長そうです。。。
結局、うまくいくかは知りませんが、
かかった費用は、現像剤と中判モノクロフィルム代で660円に留められました。
もし本当にこレでうまく行ったらいいな。。。と思います。
まともに有識者の言われたとおりにしていたら、3万円くらいかかっているわけです。
そんなの自分で現像するのはやめてしまおう。つまり、現像に出すのが嫌なら、フィルムカメラは必要ないとなっていたところでした。
相当、頭使って考えました。はー、もう少し知恵があれば、、、、
しかし、考えた甲斐があるかもしれないくらいの価値はありそうですね。
*決して、上手くいくという方法ではありません。ただの想像してみただけのシュミレーションです。
フィルムカメラの復活!!!
これができるなら、今眠っている35mmのフィルムカメラでモノクロフィルムで撮影して練習しておけばよかった。
となるわけです。そうです。いいですね。また、よみがえる、そして手軽に。自宅で現像できる。
デジカメって、家で現像(画像取り込み)して、自分でやってる的な感じがいいんでしょうね。DIYです。
それができるなら、フィルムカメラの復権もありです。
というか、現像+JPG化を完全にDIYできるようにすれば、いいだけじゃないですか!!!
これをフィルムカメラをただ同然でなげうったり、デジタル化するような素子をつけたフィルムを開発したり、そんなことは必要ないわけです。
ただ、35mmよりもブローニー判の方がいいかもしれません。さすがにデジタルカメラも進歩して、フィルムカメラでも、35mmで下手にとったものは、 どこがいいのか?というものさえあります。
ただ、中判になってくると、ピントのあっているところと合っていない所がしっかり出てきて、また、レンズも単純構造でいいですし、フィルムが大きいのでスキャンしても 画質がいいと思います。
そうなると、むしろ、フィルムカメラがいい、いや、両方持ち、というのが流行るかもしれません。
カラーでモノクロのように簡単に現像できるものがあればいいですね。
ということは無いと思いますが、今は、デジカメは売れなくなっているそうです。スマホが登場して以来、その地位が危ういと。
こういうとき、また昔に戻る戦略をとれればいいですが、カメラメーカーはもう生産設備がないので無理でしょう。
ただ、フィルムメーカーは活き活きとすることでしょう。
だいたい、いま、モノクロ現像が大変とかって思っていますが、こんなの家電の技術を使えば、フィルム入れておいてポンと出てくる感じで 現像くらいできるはずですよね。安く。フィルムスキャナーだって、安く。。
これだけのことをやればいいのに。とくに、フィルムメーカー、インスタントカメラメーカーなど。。
しかし、あの有名なインスタントカメラメーカーは、カメラの中にプリンタを仕込んだものを販売し始めたようです。
びっくりです。いいんですけどね。あのすぐにでてくるというのが。画質が良ければ、、、でも、可能性は0じゃないですよ。
あの大きさのフィルムです。大判?みたいな大きいフィルムに焼き付けるわけですから、ひょっとするとかなりいい。
そして、DIY。そういえば、昔は電池もいいのがなくて、フィルムユニットに電池が付いていました。そんなの今のLi-ion電池でOKです。
現像ができれば、これで、フィルム代が安くなれば、中判カメラだってモノクロなら充分に人気がでるはず。だと思います。
いいですね。
中判カメラのフィルム代
今のところ、送料無料のところで、350円くらいが最安でした。
充分いいんですが、12枚。手軽には撮れません。一枚あたり30円。1回レリーズ押すごとに30円、30円、、、
結構、きついですね。
いま、300枚くらいデジカメで2Hくらいの間に撮っています。
こうなると、かるく、9000円ということでしょう。フィルムのセットができないですし、ありえないことですが。 30本ももったら、かさばってしかたないです。
ところで、35mmは某100均で売られているそうです。
現像まで100円だそうです。まじでびびりますね。
200円で、いや、210円、いや、今度からは、216円、段階的に、もっと、230円くらいになるのでしょうか。。。
ただ、往復しなきゃいけない。これが面倒です。
郵送するタイプのカメラ屋さんですと、郵便で120円くらいで送ると、300円代で現像+CD書き込みをして、返送してくれるところがあります。送るときのお金だけ かかります。
これですと、、350円の店なら、470円となります。
なか、3日以上はかかりますので、実質、週末に撮って、翌週末に観賞です。
モノクロだと、今の構想では、自分で現像すれば、ほぼ10円程度の薬剤代+フィルム代350円となります。
これいいですね。
35mmmでも、APS-Cよりいいですかね?モノクロフィルム入れて撮りまくってみますか?
オート露出ですし、失敗もしない。しかし、電池代が、、、ニコンのものはAF付きで、単3電池です。ある意味、経済的なんですが、 MFのRICOHはボタン電池式のものです。ここでやる気が失せてきますね。
しかし、なんだ、じゃあ、捨て値同然のニコンのクラシックフィルムカメラが投げ売りされているような状況は、モノクロに限れば、また、生き返ってくるんじゃないの?
と思うと、35mmで銀色のニコンが欲しくなったりします。しかし、安いんですよ。綺麗じゃないと、1000円程度からあります。
これがまた、めざといことに、レンズがついていたりすると、そのレンズの価値によって値段がはねあがります。
みんな見ているんですよ。レンズ欲しさに。フィルムカメラカテゴリを。。
すごいですね。でも、若干、割安にレンズが買えます。でも、かわいそうな本体。レンズだけ取られて、あとは、、、、、、
なんとかしてやれ。。。。。。。
そんな思いからも、ぜひとも、
ただ同然で自分で現像するテクニックを編み出したいところです。
これができたら、35mmフィルム一眼、コンパクト、レンジファインダー、二眼レフ、スプリングカメラ、大判カメラなどと、、、
全部そろえたく成ります。でも、一番大事なことは重さです。
二眼レフで高機能、格安のものがオークションにあったのですが、重さが2kg。もうやめました。あんなかがむいてニキロとかどうかしてますし、 デジタルと併用ですから、たまりません。
大判はかぶりものと、三脚が定番のようで、まず、使う気はおきません。あれは、集合写真でも卒業式とか、かなり重要なときだけに出てくるものでした。
そう考えると、中判でレンジファインダー型のものとか、高さはありますが、結構いい狙い所だと思います。
1つに中判カメラをかった理由に、大きくてかっこいいから。というのがありました。
自分が許容できる重さの範囲内で、大きいのはかなりかっこいいとおもいます。とくに、背丈がたかいカメラって最高にいいですよね?
D3とかD4とかって、手に収まらない感じでなんか、持ってるだけで楽しい気分になるような、あのサイズが、カジュアルなカメラの乗りで生産されていたわけです。
中判が普通だった時代にはそれが当たり前であったわけです。
スキャナ取り込み時のデータと手順(現在試行中)
いまいちボヤける理由
2m離れてF5.6でもおそらく10cmないんじゃないか?
F16か、22まで上げると、30cm以上は合うか???
近距離で撮影する時は被写体だけはしっかりとりたい。
=F16以上必須
=SS100以上
=日向が適している。
=直射日光が当たると、コントラストが異常に落ちるものがある。
=灰色から白い石や物が落ちやすい。黒い、濃い色のものがいい?
=2mの距離で黒い物体を大きく捉えることが理想?
=遠距離はF16以上、黒いものと白いものが対比的。20m以上離れているもの。
=風景は山は単一色。海岸も同じ。空も。 だが、離れすぎるとイマイチ。建物がいいんじゃないか?だから、ヨーロッパの建物がある。あとはイソの地層と並の流し撮り。
あと、限界のシャープ度がある。あんまりシャープにはならないタイプだろう。。。
シャープじゃなくてもピントは合わせて、昔の名写真のように被写体を線で捉える写真が作れるかも。。。
そうでもしないと、デジカメのモノクロでいい。
→散々悩まされた挙句に、白いボードの下から蛍光灯を照射して、それをコンデジで撮影して、スキャンとしました。
これで散々苦労した問題は解決しました。
比べるとほんとうに少しの差ですが。ぼやけていたんです。全体的に。
たったこれだけで人間は違和感を感じて、どこかがおかしいと感じ取る。すごいなと思います。
デジカメでフィルムスキャン時の検討
35mm対応フィルムスキャナーなら安くなっていてとっくに買っているところですが、中判までとなるとなかなかないものです。
おそらく、蛍光灯をひっくり返して使うことが多いと思いますが、
蛍光灯の場合には50-60ヘルツですので、チラツキが出て、黄色くなってしまうコマがたくさん出てしまいます。
これを防ぐには、50ヘルツよりも低い、20分の1とか30分の1というシャッター速度で撮影します。三脚必須です。
でも、手ブレ防止機能があれば、案外いけます。
不透明な模様や凸凹のない、白い板。これはなにかを探すしかないですが、100均か、、どうにかします。
柔らかいハサミやカッターで切れる、柔軟性のあるものでもいけました。あまり、暗くなり過ぎないのと、透過光が茶色い色などが付き過ぎないものを探します。
これもかなり重要です。仕組みは単純で、フィルムの撮影面だけを表に出している状態に穴を開け、2枚の重みのある板で挟みこむだけです。
一枚づつ作る仕組みにしておけばいいと思います。中判カメラは古いと、手で巻き上げるので、間隔がずれることも有りますし。
これは、上記で使った白い板の切れ端で作れば事足りるわけです。
持っていると便利ですが、なかなか垂直に真上から撮影することは難しいです。フィルム置きを斜めに作って並行にするしかありません。
また、ない場合は手ブレ防止機能がついた、コンデジやカメラで手持ちで撮影するという手もあります。
蛍光灯の黄色いフリッカーが出ても、何枚か撮ればいい!と割り切れば構わず、はやいSSで撮影してしまえます。
まあ、コンデジで画質がよくない、なんていいますが、普通のScannerのバックライト無しよりはマシです。
画質以前の問題があります。
では、さっそく、工作開始とします。
デジカメ自作フィルムスキャナのスキャン結果
やはり、普通のスキャナーでバックライトなしのものより、ネガの暗くてうつらなかった部分が写っていていい感じです。
ただし、光が色がついているとその色がノイズになりますので、あまりよくないAWBでは白い色がでないようですので、新しいカメラの方がいいかもしれません。
しかし、黄色がかった一眼と白くAWBが整ったコンデジでは精細さでは若干一眼の方が良かったです。
ところで、白い部分が黄色くなるのですが、これが画像編集ソフトでグレースケールにしてやる必要があります。カメラでグレーになればいいですが。
また、逆に黄色を残してRGBのままネガ反転をすると、、冷黒調といわれるものに近くなる気がします。といっても、ほんとうに黒が青いのでなんともいえないのですが、 たしかに冷黒調だと思わせるものがあります。
ここでは、最大の課題は、、、
フィルムスキャナーでは自動でやってくれているのでしょうが、ネガをどうやってみても、
透明な部分が白いわけではなく、黒い部分が黒くはなく濃い目のグレーだということです。
これは本来、印画紙に投影すればそれを印画紙側で黒を出してくれるので、ネガのベースの黒の濃さや、ホワイトなど気にもしないでいいのでしょうが、
デジタルでいってしまうと、やはり、濃いグレーと薄いグレーに挟まれた階調のモノクロ画像ができてしまいます。
これがボヤけている!と感じる、最大の原因で、最悪、ほんとうに原因が分かるまで悩まされ続けました。まいりました。これのためにどんだけない頭をつかったことか。
そうです。とにかく、トーンカーブというものをいじれる編集ソフトを用意して、
黒とするカラーの範囲を広げて、白とする範囲も広げるだけです。明るさとコントラストを上げるのでは、極端に上げたりするようで画質の劣化が激しいです。
その点、トーンカーブで黒をさすマーカーを水平に移動して、白も同様に移動して、トーンカーブが直線状態のまま、画像を変更します。こうするとノイズが比較的少なくすみ、 画質は澄み渡って綺麗になると思われます。
限度の目安は、やはりネガでのフィルムの枠部分のメーカー印を白と黒に合わせるといいかもしれません。それで反転して、微調整でしょうか。
しかし、最大の難点は画質が荒れることです。荒れない方法といえども、時には50%くらいのトーンを黒か白へ割り振ってしまいます。
結構あれます。粒度が粗い?そういうことはここの作業で決まっているような。。
フィルムスキャナーはそういうことも自動でやってくれるんでしょうね。。偉いですね。フィルムのグレーを黒として取り込んで、フィルムの色まで白とみなしてくれるとは、 どうやっているのやら、、、
とにかく、画質が荒れることです。できるだけ、ネガを読み込む時点で白は白、黒は黒をはっきりさせればいいんですが、間の情報が飛ぶようなプリンタ付属のスキャナーのコントラスト、明るさ設定では 細かい部分が消えてしまいます。
さあ、どうしたものか、、これがフィルムをデジタル化する無駄か、と思います。
もしかしたら、ネットに載っているモノクロフィルム写真って荒いな、、というのは全部こういう取り込み時の階調をいじる操作で画質が荒れているだけだったりしたら 笑えます。本当は、印画紙のようにホワイトボードへ投影してそれをスキャンするべきだと思うのですが。フィルムスキャナーはそういう仕組みに一応なっているんでしょうか?
どうなっているわけありませんよね?印画紙の代わりにCCDやCMOSへ投影する、それを読み込む。
カラー用の印画紙とモノクロ用の印画紙と同じ性質を持った撮像素子が使われていたら、それぞれスキャン時にきり替えるならほんとうに凄いと思いますが、そうではない はずだと思います。そもそも、フィルムの情報くらいはデジタルの階調の範囲からすれば狭いので、取り込んであとから修正するということがいいのでしょうか。
しかし、標準的な高性能と言われるレタッチソフトでトーンカーブをいじっても荒いということは、フィルムスキャナーの補正ソフトもそれと大差ないはずだと 思うのですが、一体、どういうことをやっているのでしょうか?白と黒を出すために画質を悪化させていたら、全く意味が無いものだというしかないかもしれません。
しかし、ネットでスキャンしましたという画像を見るとやはり、かなりノイズが載っている、、と見てしまいます。
ほんと、無駄なことをやっているわけです。結局、デジカメで撮れよ、、フィルムで撮っている意味ってなんだっけ?となります。
ここは印画紙焼付けまでやらないと本当の良さはわからないということを学びました。
凄いですね。生半可デジタルごときが入り込む分野じゃないんでしょう。。
スキャンで入ったホコリをレタッチして階調をいじりまくって、デジカメでフィルムを撮影して、何がフィルムの良さなのでしょうか?
ただ、手についた現像液の匂いだけが虚しさを増していきます。
いや、何かあるはずだ!と思ってはいたのですが、トーンカーブのところで、これほどまでに情報を削っているのかと思うと、もはや、ダイナミックレンジなんて、 冗談じゃないっていうくらいに少ないわけでして、、、、
こまったものです。ただ、いいなって思うのは、ボケがなめらかなことでしょうか。デジタルでもモノクロにすれば、滑らかでしょうか?
ゴワゴワとしたカリカリニッコールのようなボケではありません。気に入っているのは形が分かるが二重にダブっていない背景です。
ボケた背景を絵の一部として使うことができ、非常にいいです。写真の8割以上がボケているような感じでもぼけている部分で何を写しているかがよく分かる。
こういうのはいいなと思います。カラーだと難しい、デジタルモノクロは???
わかりません。。。できたら、、やる意味がもう、、、ない、、です。
でもやはり、フィルムでも一眼レフで35mmフィルムで背景をボカしているものは二重になっていたり、普通にデジタルと同じように写っているのを見ました。
こうなると、ただ単に、トリプレットレンズ+中判という組み合わせだけしか、強みとして残りません。
デジタル中判にこのレンズ無理やりつけてやろうか、そんなこといってもつかないんですが、そもそもデジタル中判などかえるはずもなく、デジタルの APS-Cから抜け出したくて、思わず、フィルムなら中判から始められる!という、デジタルのマーケティングにのって、高いフル・サイズ一眼なんか買うものか、という 意地になっていたのを思い出しました。
では、結局のところ、モノクロ中判フィルムの良さとは、「ピントがあっている面からボケへの滑らかさ!」であると言えるのではないでしょうか?
温度に対してかなり適当になっていたこともあり30度超えで現像したりもしました。
いい加減ではいけないようで、本当にちゃんとしなければと思います。そもそも、そのフィルムに合った現像液と、その現像液での温度、現像時間が決まっているわけで、 全く、別の現像液でフィルムで検討しても何も意味が無いわけです。
フィルムだって、使うたびに違う銘柄を選ぶことも有りました。最近は一定していますが、毎回違うフィルムで現像が上手くいかないといっても意味が無い 話でした。
しかし、ほんとうに複雑で、モノクロフィルムをちゃんと現像するのは大変な用意が必要です。フィルムに合わせて液を買わなければいけなかったわけです。
ただ、この簡易現像でも、それなりに改良したいと思うことがあり、時間を短めにしたい、というのがあります。長いと撹拌するのが疲れてしまいます。
できるだけ短く。それでいて綺麗な限度はどこなのか?と考えたりもしましたが、
正直、温度を変えても濃度を倍程度に変えても、時間を3割変えても、大きな変化は見られません。
この現像液の特徴でもあるのかもしれません。ただ、薄めると軟調に仕上がるということがありましたので、おそらく、軟調でハーフトーンがたくさん入っているはずの 写真にしたいなら薄いほうがいいのでしょうか。そして、時間は長目に。
となると、やはり、当初のものがいいんでしょうか。。
→一転して、濃度を大幅に変更しました。ネガが薄かったのです。また、35mm判も始めることにしました。
同じ種類のフィルムなのですが、こちらは、現像条件が違うかもしれません。フィルムのベースカラーの濃さが違っています。
なんだか、かえないと上手くいかないかもしれません。しかし、現像、スキャンという意味では中判がいかに楽なことか分かります。ある程度現像が幅があっても、 スキャンして、画像加工すれば見れるようになります。大きいですのでスキャン撮影も楽ですし、フィルムの色が薄くて、現像を弱くすると、薄いグレーの世界が 構築できたりして、色々と使える範囲が広いです。
しかし、35mmフィルムは小さいし、がっちり現像できないと、ベースの色が濃いのか、どうも、画像が埋もれてしまうようです。また、スキャンするときにも、 正確に精細に読み込まないとあの小さいフィルムからデータを得るのは大変なことです。
もともと、L判がメインであればこそ35mmフィルムですが、最近の大型ディスプレイで見る場合、かなり厳しい条件です。CCD、CMOSの35mmサイズなどという 言葉と同じように比較してはだめでした。
全く、大きさの間隔が違います。デジタルとフィルムの面の大きさについては。。。
中判カメラをまともに新品で買おうとすると、ホリデー用のものでも、20万円くらいという値札がついていたのを見ましたが、とても敷居が高いです。
しかし、オークションで二眼レフや蛇腹を探すとフィルム3本くらいの値段から入手可能です。こんな気軽なカメラもないのです。ちょっと、露出計が付いたり、 最近のもののようなものになると、高額になってきたりします。ハッセルブラッドやローライフレックスは別ですが、普通は中判カメラも安いものです。
また、気軽に35mmフィルムで撮影を楽しむのも、カメラが高級なライカなどのカメラになると満足感が違ってくることでしょう。
はっきりいって、スキャナーで読み込むとホワイトの部分や黒を加工するから画質は荒れる。
どうかんがえったて、フィルムスキャナーだろうがなんだろうが、グレーで読み込んだフィルムの透明なはずの部分を白にしたら画質はは落ちる!
そりゃそうですね。
印画紙に光を投影してうつし出すのとは大違いです。もう、これはよくみると、とくに白い部分にノイズがたくさんでていますが、それはもう、仕方ないことで、
これはPCに読み込むなんていう無茶をしているからいけないわけです。印画紙に焼いたものをスキャンするべきです。
本当、このようにフィルムをスキャンして画像補正して比べたら、デジカメの方が圧倒して有利です。
ただ、デジカメではのっぺりとした黒一色になってしまう部分でも、グレーの階調が残っていることは画質が悪化していてもよくわかります。
同じ色で立体的なものも、モノクロフィルムで撮影すると、影と光でコントラストが出来ていい感じです。
This post was last modified on 2019年9月1日 1:17 PM