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レンズ構成による写真のボケの違い、二線ボケとは?

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レンズ構成による写真のボケの違い、二線ボケとは?

 

DSC 0429 20160426 59363 300x266 ・レンズ構成-写真のボケ、二線ボケ

f111L 500x333 ・レンズ構成-写真のボケ、二線ボケ

レンズ構成とレンズ枚数-ボケの比較

*レンズの枚数と構成の感想の1例です。あくまでも、あるレンズでの1意見で、必ずしも当てはまるわけではありません。
メーカー各社がそれぞれのレンズの設計を微妙に最適化していて、いいところを伸ばし、弱点を補っていることが普通です。
また、新しい時代のレンズはこれらを組み合わせたり改良したりして、独自のレンズ配置になっていたりします。

また、メーカー独自の配合のレンズコーティングによってレンズの性能も大きく変わってきますので、一概には表の通りだとも言えません。

レンズ枚数 レンズ構成 名称 特徴
ピンホール型 ピンホールカメラです。ただ針ほどの穴が空いているだけのカメラです。

F値はとても暗いです。

1群1枚 単玉型 F値はかなり暗いです。
2群2枚 ガリレオ型
3群3枚 トリプレット型 単純構成ですが、ボケは綺麗に滑らかです。ピント面はテッサー型に比べると、ソフトだと言われています。

実現できる最大の明るさはF値が3.5程度です。

2群4枚 トポゴン型
3群4枚 テッサー型 ピント面のシャープさが特徴です。ボケは二重になりがちです。逆光で一気に白飛びしてしまうこともあります。

実現できる最大の明るさはF値が2.8程度です。

4群4枚 ダブルガウス型 4群6枚のものの原形にあたるタイプです。
4群4枚 エルノスター型
3群5枚 ヘリアー型
4群5枚 クセノター型/ビオメター型 マクロレンズのように非常にシャープで、テッサーレンズよりもシャープです。ガウス型とトポゴン型を合体させたようなレンズです。

両者のいいところを併せ持ちます。ボケはゴワゴワした感じになりがちです。

4群6枚 オルソメター型
4群6枚 ダブルガウス型 ピント面がシャープです。ボケは二線ボケになり、二重にダブって見えることがあります。
3群7枚 ゾナー型 高いコントラストで、二線にならずに非常に綺麗ななめらかなボケとなります。
逆光にも強く、白飛びせずに被写体の絵柄を写すこともできることがあります。

結局、各社組み合わせたりしていて、5枚レンズよりも枚数の多いレンズあたりから、どれがどれだか分からないことがあります。

なんとなくですが、標準レンズですと、F1.4のレンズは7枚構成が多いような気がします。6枚構成だとF1.8程度になるような気がします。そして、これらの2つのレンズはかなりボケ味が違うように感じます。

また、トリプレットとテッサー型の違いも比較されることが多いようです。

トリプレットはレンズ付きフィルム、使い切りのカメラなどに使われるように安価に製造できるため、もっとも古い時代のカメラのレンズに採用されています。

かといって、全く、悪いレンズではなく、とてもいい味を出していて、ピント面とボケの綺麗さをとると、バランスのとれたとてもいいレンズだと思います。

そういう意味ではレンズはカメラが登場して、すぐに、中判カメラが流行した初期くらいには、ほぼ、良いクオリティーを得ることができていたようです。

しかし、さらに古いものには、本当に単たまと呼ばれる1枚レンズのカメラもあります。ピンホールカメラに比べればまだ、だいぶマシですが。

ボケの綺麗さが一番大事?いくらピント面が綺麗でもボケが悪かったら何もならない。

DSC 0120 20130428 13987 200x300 ・レンズ構成-写真のボケ、二線ボケこの写真のように逆効下でも強いものです。そして、幻想的にするためにはあえてやることも多いことです。ただし、レンズ構成によっては白飛びしやすい、粘るという個性がありますので、そういう目的に応じてレンズ構成を考えるのもいいものです。
DSC 0134 20130428 14000 300x200 ・レンズ構成-写真のボケ、二線ボケこれはいわゆる二線ボケの感じです。 いくら綺麗に撮影してもまるで良さが出てきません。昔はフィルムであったため問題にならなかった、レンズから入ってきた光がCCD、CMOS表面で反射してそれがさらにレンズで反射されて返ってきて、、、そういうことの繰り返しでボケ部分の描写がかなりシビアになった気がします。 フィルムだと気にならない二線ボケなどもがっつりと写り込んでしまうのがデジカメです。

ボケが多い写真をずっと眺めていると酔いそうになることも有ります。
これは二線ボケの典型的なものですが、ボケた像が二重にダブって見えるのです。こうなると人の脳がピントを合わせようとするのかものすごく気持ち悪くなってしまいます。

つまり、ボケが汚い写真は写真の中にボケた部分を出すことがマイナスとなる場合があるといえると思います。

これって、いくら収差が少くてコントラストが高くて良いレンズでも、残念です。

ボケがないっていうのは近距離から遠距離まで全部にピントがあっている状態でとても不自然で、見た感じは奥行きがないように見えてしまいます。

写真全面にピントが合っているような写真でも、少しですが、ボケた部分があってはじめて迫力とか立体感が出てくるはずです。

あまりボケが綺麗じゃないレンズの場合には、このような画面全体がピントのあっている状態にして、ほんの少しだけボケた部分を作り、二線ボケが目立たないようにするというのがいいかもしれません。

きれいなボケのレンズは、写真を色々な撮り方で撮れます。写真全体がピントが合っていない状態、つまり、ピンぼけと呼ばれていた状態の写真でも、実はとても幻想的で綺麗な写真が出来たりします。

ピントがあってなくてもいい写真が撮れる、凄いことです。逆に言えば、ピントが合うな、合わせられてしまうようなカメラは困る、遊べる範囲が少ないとも言えます。得てして、いいAFカメラはマニュアルピント合わせが付いていたりします。

ただし、フィルムカメラ終期にはAFしかできないコンパクトカメラがたくさん売られていてそれしか出来ない、そういうことしかできないのが写真という位置づけになり、だいぶ、つまらないもの、ただの記録写真というものになりきった感じがありました。

それから、数十年という長い歳月をかけて、一眼デジタルカメラが高性能になって、さらに、一部のフィルム時代のマニュアルレンズが使えるメーカーのカメラユーザーが昔のレンズを付けてみたら、とても綺麗で、ボケ味が面白い、などということから、また、ボケを活かした写真が普及し始めました。

これでも、まだ、初期の頃はピント面だけピントがあって、他は全部ボケてさえいればいい、ボケの量が多ければいいんだ、という考えが多かったようで、やたらめったらボケ量が増えるような望遠ズームレンズとフル・サイズ一眼を使ったボケアピールカメラがプッシュされていました。

しかし、そのボケは綺麗だとは言い切れず、やはりいまいちというものでしたが、それまでボケという概念が無かった国内ユーザには新鮮でよく売れたものでした。ボケというとピンぼけというように悪い意味の言葉です。

あまりいい意味では使われません。また、敬遠されがちな言葉です。海外では、「Bokeh」 と言っています。

ボケの意味がわからない海外ユーザーなら素直にそのよさを受け入れられ、いい言葉だと思って浸透しています。お笑いでもいいボケというように、悪い意味だけではないのですが、いまいち、社会的にもマイナスのイメージがあってあまり、国内では使うことさえためらわれる言葉です。

他にいい言葉がないのでしょうか?

「デフォーカス部分がとても滑らかで綺麗で大変美しい描写のレンズです。」

と言った方が綺麗な言葉になります。




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